キャンプ初心者からベテランまで人気の高いツーリングドームエアーST+。
この記事では、
- ツーリングドームエアーST+が気になるんだけど、買って後悔しないか心配。
- ツーリングドームエアーST+のメリットだけでなく、デメリットも知った上で購入したい。
などと悩んでいる方に向けて、ツーリングドームエアーST+のデメリットや、それでもツーリングドームエアーST+が選ばれている理由、メリットなどについて詳しく解説します。
また、ツーリングドームSTとST+の違いを整理し、冬キャンプはできるのか、登山のテント泊として使えるか、といった疑問にもお答えします。
さらに、便利な前室機能や、ダークルームテクノロジーがもたらす快適性についても触れ、ツーリングドームエアーST+を最大限活用する方法をご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

本記事では、これ以降、「ツーリングドームエアーST+」のことを省略して「ツーリングドームST+」と表記します。昔の「ツーリングドームST+」は、現在はコールマン公式サイトでは販売していませんのでご注意ください。
- ツーリングドームSTとST+の違いと選び方
- 収納サイズや重量のデメリットと対応策
- 冬キャンプや登山での使用可否と注意点
- ペグやタープ機能に関する利便性と限界
ツーリングドームSTプラスのデメリットはどこにある?

- ツーリングドームSTとST+の違いを解説
- デメリット①:収納サイズが大きめで重さがある
- デメリット②:付属のペグが貧弱(ペグの本数は十分だが)
- デメリット③:内部が真っ暗になる
- 冬キャンプはできるのかを考える
- 登山のテント泊として使えるか?
ツーリングドームSTとST+の違いを解説

ツーリングドームSTとST+は、見た目や基本的な構造は似ていますが、いくつか重要な違いがあります。それらを知ることで、自分に適したテントを選びやすくなるでしょう。
特徴 | ツーリングドームST | ツーリングドームエアーST+ |
ダークルームテクノロジー | なし | あり(90%以上遮光) |
耐水圧 | 約1500mm | 約3000mm |
フライシートの厚さ | 薄手 | 厚手で耐久性が高い |
ベンチレーションウィンドウ | なし | あり |
カラーリング | 深いグリーン | 白を基調とした明るい色 |
まず、最も大きな違いは「ダークルームテクノロジー」の有無です。ST+には、この技術が採用されており、90%以上の光を遮ることができます。これにより、夏場の暑い日差しを遮り、テント内の温度上昇を抑えることが可能です。一方、STにはこの機能がありません。そのため、暑い季節や日差しの強い場所で快適に過ごしたい場合にはST+が適しています。
次に、フライシートの素材や構造の違いも挙げられます。ST+のフライシートはより厚手で耐久性が高く、耐水圧が約3000mmと強化されています。これに対し、STは耐水圧が約1500mm程度で、雨の日のキャンプではST+のほうが安心感があります。
また、ST+には透明なベンチレーションウィンドウが追加されています。この機能は、テント内を真っ暗にしてしまうダークルームテクノロジーの補助として採用されています。光を取り込みたいときには、この窓を使えば外の明るさを感じることができます。一方、STにはこのような機能はありません。
さらに、ST+のカラーリングは白を基調としており、明るく清潔感があります。これに対して、STは深いグリーンを基調としており、落ち着いた印象です。見た目の好みやキャンプ場での目立ちにくさなどを基準に選ぶのも良いでしょう。

では、ここからST+のデメリットについて解説します。
デメリット①:収納サイズが大きめで重さがある
ツーリングドームSTプラスの収納サイズは約φ19×49cm、重さは約4kgとなっています。このため、持ち運びの際にはバイクや車でのキャンプには対応できますが、バックパックを使う登山や徒歩キャンプにはやや不向きです。
収納サイズが大きめということは、荷物の積載スペースを多く占有することを意味します。特にバイクツーリングでは、このサイズが荷台に収まり切らない場合も考えられます。さらに、4kgという重量も長距離移動を考慮する際には負担となるでしょう。
一方で、このサイズや重量はテントの耐久性や快適性に起因しています。分厚いフライシートやしっかりとしたポール構造は、耐水性や風への耐性を高めています。そのため、収納時のサイズと重量を許容できるかどうかは、自分のキャンプスタイルに依存すると言えます。
デメリット②:付属のペグが貧弱(ペグの本数は十分だが)
ツーリングドームST+には、設営に必要なペグが付属していますが、耐久性には課題があります。付属のピンペグは軽量ですが、砂利や硬い地面では曲がりやすく、強度が十分とは言えません。
特に、キャンプ地の地面が硬い場合には、ペグが地面にしっかりと刺さらないため、テントの安定性に影響を及ぼす可能性があります。このような状況では、鍛造ペグやチタン製ペグなど、より頑丈なペグを別途用意することを強くおすすめします。
デメリット③:内部が真っ暗になる

ツーリングドームST+には、ダークルームテクノロジーが採用されており、90%以上の光を遮断する構造となっています。このため、昼間でも内部は非常に暗く、ライトなどを使わなければ視界を確保できません。
この暗さは、夏の暑い日差しを遮り、涼しい環境を提供する点ではメリットです。しかし、昼間や早朝にテント内で荷物を整理したり、作業を行ったりする場合には不便さを感じることもあるでしょう。
この問題を解決するには、外部の光を取り込むためにベンチレーションウィンドウを活用したり、テント内で使用できる明るいLEDランタンを持参することが有効です。

びっくりするくらい真っ黒ですよ(笑)でもその分、テント内は涼しい!
冬キャンプはできるのかを考える

ツーリングドームST+は冬キャンプに使用することも可能ですが、いくつかの注意点を考慮する必要があります。このテントは、インナーテントがフルクローズ仕様になっており、冷気を防ぎつつ保温性を高めることができます。ただし、スカートがないため、フライシートと地面の間から風が入り込みやすい設計です。
寒冷地でのキャンプや極寒の気候下では、テント内の暖かさを保つ工夫が必要です。例えば、暖かい寝袋や断熱性の高いマットを用意すること、風を防ぐためにテント周辺に防風シートや簡易スカートを設置することが挙げられます。また、煮炊きを行うことで、ある程度の暖気を確保することも可能です。
一方で、結露には注意が必要です。冬の寒さでテント内外の温度差が大きくなると、インナーテントやフライシート内側に結露が発生しやすくなります。そのため、結露対策としてタオルや吸水シートを用意し、定期的に拭き取ることで快適さを保つことができます。

とはいえ、冬キャンプでの使用はあまりおすすめできません。
登山のテント泊として使えるか?
ツーリングドームST+は登山でのテント泊には向いていない場合があります。その理由の一つとして、収納サイズが約φ19×49cm、重量が約4kgと比較的大きく重い点が挙げられます。登山では軽量性とコンパクト性が重視されるため、山岳テントと比べると携帯性に欠けると言えます。
また、急な天候変化が起きやすい登山では、設営時間が短いことも重要です。このテントは設営が比較的簡単な設計ではありますが、登山用テントのようにさらに短時間で設営可能な構造には及びません。
ただし、登山中の拠点として使う場合や標高の低い場所でのテント泊であれば、快適に利用できる可能性があります。特に前室が広いため、荷物を整理しやすいという利点もあります。登山の用途として使用する際には、テントの重量を考慮しつつ、自分の登山スタイルに合った選択をすることが重要です。もし軽量化が最優先であれば、登山専用の軽量テントを検討することをおすすめします。
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ツーリングドームSTプラスのデメリットを超えるメリットとは?

- メリット①:ダークルームテクノロジーがもたらす快適性
- メリット②:前室が広く使いやすい
- メリット③:機能性や耐久性の高さ
- タープはいらない?それとも必要?
- ツーリングドームST+のレビューから分かるコスパの高さ
メリット①:ダークルームテクノロジーがもたらす快適性

ツーリングドームSTプラスの特徴的な機能の一つに、ダークルームテクノロジーがあります。この技術は、テント内部の光を90%以上遮断し、快適な環境を提供します。特に、日差しが強い夏場や早朝の強い陽光を防ぐことができるため、テント内で快適に過ごしたい方にとって大きな利点となります。
また、この遮光性はテント内の温度上昇を抑える効果もあります。直射日光を遮ることで、テント内の暑さを軽減し、昼間でも過ごしやすい空間を作り出します。さらに、UVカット効果もあるため、紫外線から肌や荷物を守ることができます。
メリット②:前室が広く使いやすい

ツーリングドームST+は、前室が広く設計されており、その使い勝手の良さがキャンパーに支持されています。具体的には、幅約210cm×奥行き105cmの前室空間が確保されており、靴やバッグなどの荷物を置くスペースとして十分な広さを提供します。
この広い前室は、荷物の収納以外にも、簡単な調理スペースやくつろぎの場として活用できます。さらに、前室のフライシートをポールで跳ね上げることで、簡易タープとして日よけや雨よけとしても利用可能です。そのため、タープを別途持参しなくても、コンパクトな荷物でキャンプを楽しむことができます。
ツーリングドームST+におすすめのキャノピーポールを知りたい方は、「ツーリングドームSTの前室におすすめなキャノピーポール2選!」をご覧ください。
メリット③:機能性や耐久性の高さ
ツーリングドームST+は、機能性と耐久性に優れており、初心者から経験豊富なキャンパーまで幅広く利用されています。例えば、耐水圧3000mmのフライシートは、急な雨や強風にも対応できる防水性能を持ち、悪天候時でも安心して使用できます。
さらに、テントのフレームには強度の高いポールが採用されており、風による揺れや負荷にもしっかり耐える設計です。また、インナーの吊り下げ方式により、設営が簡単で短時間で完了する点も機能性の高さを感じさせます。
これらの耐久性や機能性が高い要素は、テントを長期間使用したい方や、様々な気候条件でのキャンプを予定している方にとって魅力的なポイントです。
タープはいらない?それとも必要?

ツーリングドームST+は、前室を活用することでタープなしでも快適に過ごせる設計が特徴です。フライシートの一部をポールで跳ね上げることで簡易タープとして利用でき、日差しを遮る日よけや、軽い雨から身を守る雨よけとして活用可能です。この機能は、荷物を減らしたいツーリングキャンプやソロキャンプにおいて特に便利です。
しかし、この簡易タープは横風や強い雨には弱く、全面的な防水や広範囲の日陰を作る用途には向きません。特に雨が強く降る場合には、キャノピー部分だけでは十分な保護を提供できない可能性があります。このため、長時間雨が降ることが予想されるキャンプや、広いリビングスペースが必要な場合には、別途タープを用意することがおすすめです。
結論として、晴天時や軽い雨であればタープを省略しても問題ありませんが、天候や目的に応じてタープの有無を判断するのが賢明です。ツーリングドームST+は、必要最低限の機能を備えた設計なので、簡易的なキャンプには十分対応できるでしょう。

雨設営と雨撤収の時のことを考えると、個人的には、タープを持参することをおすすめします。(キャンプ地に屋根がある場所などがあれば、何とかなるかもしれませんが)
ヘキサライト+を選べば、デザインが統一されます。このタープもダークルームテクノロジーなので、日差しを遮ります。
ツーリングドームST+のレビューから分かるコスパの高さ
ツーリングドームSTプラスは、その価格帯に対して非常に優れた機能を提供しているため、コストパフォーマンスの高さが際立っています。耐水圧3000mmのフライシートやダークルームテクノロジーなど、高価格帯のテントに匹敵する機能が搭載されていますが、価格は2〜3万円前後と手頃です。
また、設営が簡単なポールポケット式や吊り下げ式のインナー構造が採用されており、初心者でも短時間で設営できる点も評価されています。これにより、キャンプ初心者が最初に購入するテントとしても適しています。
さらに、前室が広く設計されており、荷物の収納や簡単な調理スペースとして活用できるため、利便性が高いこともコスパの良さを裏付けています。同じ価格帯でこれだけの機能性と快適性を持つテントは少なく、多くのレビューでも「価格以上の価値がある」という声が多数寄せられています。
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まとめ:ツーリングドームSTプラスのデメリットとメリット
この記事のポイントをまとめます。
- ダークルームテクノロジーによりテント内が真っ暗になる
- 収納サイズが大きく重量も約4kgある
- 付属ペグは耐久性が低く硬い地面には不向き
- 夏場の日差しを遮り涼しい環境を作れる
- 耐水圧3000mmのフライシートで雨天に強い
- 前室が広く荷物の収納や調理スペースとして使いやすい
- ポールポケット式で設営が簡単にできる
- 紫外線をカットし荷物や肌を守る
- 冬キャンプにはスカートがなく風に弱い
- 結露が発生しやすいため対策が必要
- 登山には重量と収納サイズの面で不向き
- フライシートが厚手で耐久性が高い
- キャノピーは雨風には弱いため補助が必要
- 初心者にも扱いやすい構造と設計
- コスパが高く価格以上の性能を持つ

キャンプの成功は準備でほぼ決まると言ってもいいのですが、初心者の方からは、「どんなものを準備したらいいのかわからない」「実際に持って行って便利だったものを教えてほしい」といった声をよくいただきます。
そこで、私が実際にキャンプに持って行くものを、「必需品」と「あると便利なアイテム」に分けて、見やすく一覧にまとめました。
キャンプに持って行く物の全体像が具体的にイメージできると思いますので、ぜひ下の記事をご覧いただき、思い出に残る楽しいキャンプを実現してくださいね。